これからは費用を気にせず検査が受けられる。訴訟をして得られたのは給付金だけではありませんでした
無症候性キャリア
症状:無症候性キャリア
給付金額:50万円
福岡県 女性
「あなたの血液は使えない」と言われたのがはじまり
献血がきっかけでB型肝炎ウイルスに感染していることを知りました。30代前半のころだったと思います。献血で「あなたの血液は使えないから、献血できませんよ」と言われたんです。そのときは、症状があるわけでもないし、大したことはないだろうと思い、病院には行きませんでした。
ですが、その後の市の検診で定期的な検査をすすめられて、それからは数ヵ月に1回、検査をするようになりました。
B型肝炎は、急に亡くなる方もいると聞いたので…怖かったです。ただ、問題がないとわかれば安心できますから、何十年も欠かさずに検査を受けています。
友人に背中を押され電話してみたら、優しい対応に依頼を決意
B型肝炎訴訟を知ったのは、アディーレのテレビCMを見たからです。友人に「電話してみたらどう?」と言われて、あまり深くは考えず、とりあえず電話してみようと思いました。とはいえ、初めてのことで心配しながら電話したので、話しやすくて安心したのを覚えています。そのあとも、事務員の方や弁護士の方が優しく、わかりやすく説明してくださって、依頼することを決めたんです。
依頼してからは、弁護士の方にお任せしました。ただ、自分で集める資料はそれなりに多くて、結構ややこしいので、途中でやめたいと思ったこともありましたね。やるべきことはわかったけれど、病院の先生や両親の協力も必要で、「面倒をかけてしまうな」と思ったんです。でも、私の場合はすぐに協力してもらえて、おかげさまで根気強く最後までやり遂げられました。
資料集めが終わったら「あとは待つだけ」とホッとしました
手続が終わるまで2年から2年半くらいかかると聞いていたので、実際には1年7ヵ月ほどで、「意外と早く終わったな」と感じました。1年7ヵ月と聞くと、長く感じるかもしれませんが、資料集めが終わったらホッとして、「あとは弁護士に任せて待つだけ」と、気長に待っていられました。
今は年金で暮らしているので、少しでも給付金をいただけてとても助かっているんです。だから、今では、途中でやめなくてよかったと思うし、訴訟を迷っている人はなるべく早く相談したほうがいいと思います。
それと、和解できてよかったことがもう一つあって、それは「受給者証」をいただいたことです。
受給者証があれば、これまで続けていた検査が無料で受けられるそうなので、しっかり使っていきたいです。そうやって自分の症状と向き合いながら、これからも穏やかな暮らしを続けていけたらと思います。
弁護士のコメント
今回のケースのような無症候性キャリアの方も、定期的な検査を受けて数値を確認し予防することが大切です。今は症状がなくても、悪化する可能性があります。肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、自覚症状がないまま慢性肝炎を発症し、肝硬変へと進展したり、肝がんを発症したりしてしまうこともあります。必要に応じて適切な治療を受けるためにも、定期的に検査をすることはとても大切なのです。
B型肝炎の給付金を請求し和解できれば、給付金を受け取れるだけでなく、「受給者証」がもらえます(ただし、受給者証は無症候性キャリアの場合に限られます)。交付された「受給者証」を医療機関で提示すると、年に4回(検査によっては2回)まで定期検査を無料で受けることができます。さらに、定期検査手当として1回1万5,000円(1年に2回まで)を受け取れるのです。健康で安心して生活していただくため、ぜひ「受給者証」を使って費用の心配なく、しっかり予防をしていただきたいと思います。
「症状もないし、給付金を請求しなくていいかな」と思わずに、ぜひ一度ご相談いただきたいです。
アディーレ法律事務所 B型肝炎部部長
肝炎医療コーディネーター※
※地域により名称が異なります。