B型肝炎ウイルス(HBV)の感染や病態を調べる検査の種類と費用の目安
B型肝炎給付金の請求期限は
2027年3月31日です

監修 大西 亜希子 弁護士

B型肝炎ウイルスに感染しているか検査する方法
B型肝炎ウイルス(HBV)に感染しているかどうかは、血液を採取して検査します。
血液検査の内容は、大きく分けて以下の3つです。
| 種類 | 検査でわかること |
|---|---|
| ウイルスマーカー検査 |
|
| ジェノタイプ検査 |
|
| HBV分子系統解析検査 (塩基配列比較検査) |
|
ウイルスマーカー検査
ウイルスマーカー検査は、血液中のウイルスの抗原、抗体、遺伝子などを調べる検査です。
B型肝炎ウイルス(HBV)に感染すると、血液中にウイルスを構成する物質(抗原)が流出し、免疫機能がウイルスを排除しようとして血液中に抗体ができます。
また、血液中にはウイルスそのものの遺伝子(DNA)も存在することになります。
このような抗原、抗体、ウイルス遺伝子などのことを「ウイルスマーカー」といい、血液検査で数値を調べることで、ウイルスへの感染(既往感染)の有無や、ウイルスの量、感染力などがわかります。
B型肝炎の主なウイルスマーカーと検査結果が示す内容は、以下のとおりです。
| ウイルスマーカー | 検査結果 | 意味 |
|---|---|---|
| HBs抗原 | 陽性(+) | 現在HBVに感染している |
| 陰性(-) | 現在HBVに感染していない | |
| HBs抗体 | 陽性(+) | HBVに対する免疫がある (過去の感染、またはワクチン接種などによる) |
| 陰性(-) | HBVに対する免疫がない | |
| HBe抗原 | 陽性(+) | HBVの増殖力や感染力が高い |
| 陰性(-) | HBVの増殖力や感染力が低い | |
| HBe抗体 | 陽性(+) | HBVの増殖力や感染力が低い(※1) |
| 陰性(-) | HBVの増殖力や感染力が高い(※2) | |
| HBc抗体(IgG) | 陽性(+) | HBVに感染したことがある(現在または過去)
|
| 陰性(-) | HBVに感染したことがない | |
| IgM-HBc抗体 | 陽性(+) | 最近HBVに感染した など |
| 陰性(-) | 直近ではHBVに感染していない | |
| HBV-DNA | 値が高い | ウイルス量が多い |
| 値が低い | ウイルス量が少ない |
- ※1 HBe抗体が陽性になっても、肝炎が徐々に進行して肝硬変になったり、あるいは肝炎が進行しなくても肝がんが発生したりすることがあります。
- ※2 HBe抗体が作られていない状態(HBs抗原陽性の場合、ウイルスの増殖が活発な可能性がある)。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
HBs抗原
HBs抗原とは、B型肝炎ウイルス(HBV)の外側を覆うたんぱく質のことです。
HBs抗原が陽性(+)であれば、現在HBVに感染していることを意味します。
HBs抗原が陰性(-)の場合、現在はHBVに感染していません。
ただし、HBs抗原が陰性(-)でHBs抗体が陽性(+)の場合、現在は感染していなくても、過去に感染したことがある可能性はあります。
HBs抗体
HBs抗体とは、B型肝炎ウイルス(HBV)に対して作られる抗体のことです。
HBs抗体が陽性(+)であれば、過去にHBVに感染して免疫を獲得していることを意味します。
つまり、過去にB型肝炎ウイルスに感染したけれど、自然に治癒した(B型肝炎ウイルスが減少し血液中に検出されなくなる状態)人や、B型肝炎ワクチンを接種した人は、HBs抗体が陽性(+)となります。
HBe抗原
HBe抗原とは、B型肝炎ウイルス(HBV)が増殖するときに作られるたんぱく質のことです。
HBe抗原が陽性(+)であれば、血液中のHBV量が多く、HBVの増殖力や他人への感染力が高いことを意味します。
HBe抗体
HBe抗体とは、HBe抗原に対して作られる抗体です。
HBe抗体が陽性(+)であれば、血液中のHBV量が少なく、HBVの増殖力や他人への感染力が低いことを意味します。
HBc抗体(IgG)
HBc抗体(IgG)とは、HBc抗原(B型肝炎ウイルスのコア抗原)に対して身体が免疫反応を示して作られる抗体です。
HBc抗体が陽性(+)であれば、HBVに現在感染している、または過去に感染したことを意味します。
さらに、陽性のなかでも数値が高い高力価陽性の場合は、持続感染である(または持続感染であった)ことを意味します。
ただし、HBc抗体が低力価陽性でも、「持続感染したことがない」というわけではありません。
あくまでも、感染したことはあるがその感染が一過性感染だったのか持続感染だったのかわからないという意味であることに注意してください。
IgM-HBc抗体
IgM-HBc抗体とは、HBc抗体のうち、B型肝炎ウイルスに感染したばかりのときに作られる抗体です。
IgM-HBc抗体は、HBVへの感染後、3~6ヵ月程度で消失します。
そのため、IgM-HBc抗体が陽性(+)の場合、最近HBVに感染したことを意味することが多いです。
ただし、B型慢性肝炎の急性増悪の場合もIgM-HBc抗体が陽性となる場合があります。
どちらにあたるかは、急性B型肝炎の初期感染時期では高力価を示し、B型慢性肝炎の増悪期や、持続感染者の急性肝炎発症時には低力価を示すことで区別できます。
HBV-DNA
HBV-DNAとは、B型肝炎ウイルス(HBV)の遺伝子そのもののことです。
HBV-DNA量を測定することで、血液中のウイルス量がわかります。
HBV-DNAの値が高ければウイルス量が多いことを意味し、肝硬変への進展率や肝がんの発生率は高くなります。
反対に、HBV-DNAの値が低ければウイルス量が少ないことを意味し、肝炎が起きにくい、または鎮静化する可能性があるという方向性の判断になります。
HBV-DNAの値は、直接的にはウイルスの活動性の評価や治療効果の測定に使われますが、病態の把握や予後の推定、治療法に適応する可能性を検討する際にも不可欠です。
ジェノタイプ検査
ジェノタイプ検査は、ウイルスの遺伝子型(ジェノタイプ)を調べる検査です。
B型肝炎ウイルスへの感染がわかった場合に、感染経路を推定したり、適切な治療法を選択したりするために行われます。
B型肝炎ウイルスは、A型からJ型のジェノタイプに分類されます。
ジェノタイプには地域特性や慢性化率などが異なり、欧米ではA型、エジプトやトルコではD型、アフリカではE型が多いです。
日本ではB型・C型がほとんどを占めていますが、昨今は感染経路が複雑化し、ジェノタイプA型のHBVが海外から日本に持ち込まれています。
ジェノタイプA型のHBVによる急性肝炎は、慢性化しやすいため注意が必要です。
なお、ジェノタイプにはそれぞれの型をさらに細かく分類したサブジェノタイプがあります。
たとえば、Aa(アフリカ型)、Ae(ヨーロッパ型)、Ba(アジア型)、Bj(日本型)などです。
HBV分子系統解析検査(塩基配列比較検査)
HBV分子系統解析検査(塩基配列比較検査)は、B型肝炎ウイルスが母親または父親から感染したかどうかを調べる検査です。
遺伝子を構成する物質(塩基)の並び順を親子間で比較することにより、親から子へ感染した可能性があるか判断します。
B型肝炎の病態の進行度を検査する方法
B型肝炎ウイルスへの感染から慢性肝炎を発症すると、肝硬変や肝がんに進行することがあります。 そのため、定期的な検査で肝臓の状態を確認することが欠かせません。
肝臓の状態を検査する方法には、大きく分けて以下の3つの手法があります。
| 種類 | 検査でわかること |
|---|---|
| 血液検査 |
|
| 画像検査 |
|
| 病理組織学検査(肝生検) |
|
それぞれ詳しく見ていきましょう。
血液検査
血液検査では、主に以下のマーカーの数値を確認することで肝機能を調べます。
- ALT(GPT)・AST(GOT)
- 血清アルブミン(ALB)
- プロトロンビン時間(PT)
- 血清総ビリルビン(T-Bil)
ALT(GPT)・AST(GOT)
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は主に肝細胞に含まれる酵素、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は肝細胞をはじめ身体組織の細胞内に広く存在している酵素で、肝機能を調べるもっとも基本的な数値です。
ALTはGPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)、ASTはGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)とも呼ばれます。
炎症などで肝細胞が壊れると、ALT(GPT)・AST(GOT)が血中に流れ出る量が増加します。
つまり、ALT・ASTの値が高くなるほど肝機能に障害が生じていることになります。
慢性肝炎の場合、ALTの値のほうが大きくなるのが特徴です(AST/ALT比<1)。
肝硬変や肝がんに進行した場合、ASTの値のほうが大きくなります(AST/ALT比>1)。
血清アルブミン(ALB)
血清アルブミンは、肝臓内で合成されるタンパク質の一種です。血液中の水分を一定に保つ働きをしています。
肝機能に障害が生じると、合成されるアルブミンの量が減って血液中のアルブミン値が低くなります。
アルブミン値が低くなると、血液中の水が血管外へ移動するため、浮腫(むくみ)や腹水が生じます。
プロトロンビン時間(PT)
プロトロンビンとは、肝臓で合成される、血液を固める作用のあるタンパク質(血液凝固因子)のことをいいます。
プロトロンビン時間は、出血が始まってから血液が固まるまでにかかる時間のことです。
肝機能が低下すると、血液が固まるまでに時間がかかるようになるため、プロトロンビン時間は長くなります。
血清総ビリルビン(T-Bil)
ビリルビンとは、古くなった赤血球の分解時に生成される黄色い色素です。
ビリルビンは肝臓で処理されますが、肝機能が低下すると処理しきれないビリルビンが血液中に流れるため、総ビリルビンの値が高くなります。
なお、ビリルビンが血液中に著しく増えると、皮膚や白目に黄疸(おうだん)が出ます。
画像検査
画像検査は、主に肝炎の進行の程度を調べたり、肝疾患を識別したりするために用いられる検査手法です。
具体的には、以下の手法があります。
- 腹部超音波検査(エコー検査)
- CT検査
- MRI検査
- 腹腔鏡検査
腹部超音波検査(エコー検査)
腹部超音波検査(エコー検査)は、腹部の表面に超音波を当てて体内の様子を画像で確認する検査です。
肝臓に炎症や腫瘍ができていると、正常な組織との境目に視覚的な違いが生じます。
この違いを調べることで、慢性肝炎の進行の程度がわかるほか、肝硬変との識別、肝がんの早期発見などにつながることもあります。
特にB型肝炎は、慢性肝炎から肝硬変や肝がんに病態が進行することがあるため、定期的にこの検査を受けることが大切です。
CT検査
CT検査(コンピュータ断層撮影検査)は、体の周囲360度方向からX線を当てて、肝臓の内部を数ミリ単位でずらしながら撮影する検査です。
腹部超音波検査などと同様に、B型肝炎による肝硬変や肝がんの診断に用いられます。
CTの撮影には、造影剤を血管内に注射して撮影を行う「造影CT」が使われることが多くあります。なお、造影剤を使用する場合は、アレルギーや腎機能などにより使用できないことがあります。
これにより、病変部位が小さいごく初期の症状や、通常の撮影では正常な組織と見分けがつきにくい異常も発見しやすくなります。
なお、検査にはX線を使用するため、妊娠中または妊娠の可能性がある方は事前に申告する必要があります。
MRI検査
MRI検査(磁気共鳴画像検査)は、強力な磁力と電波を利用して、肝臓の断面をさまざまな角度から撮影する検査です。
B型肝炎では、肝硬変や肝がんの病変を確認するために用いられます。
CTや腹部超音波(エコー)検査と比べて画像の精度が非常に高く、放射線による被ばくがないことが大きなメリットです。
一方で、検査時間が30分ほどと比較的長くかかります。
また、磁気を使うため、ペースメーカーなどの体内金属がある方は、機種によりMRI検査を受けられない場合があります(※)。
さらに、以下に当てはまる方は、造影剤を使用したMRI検査を受けられない場合があります。
- 造影剤に対するアレルギーがある方
- 重度の腎機能障害(急性腎不全や重度の慢性腎不全など)がある方
これは、ガドリニウム系の造影剤の使用により、腎機能をさらに悪化させたり、腎性全身性線維症(NSF)という重篤な副作用を引き起こしたりするおそれがあるためです。
※MRI対応型ペースメーカーを装着している場合は、検査が可能な場合もあります。
腹腔鏡検査
腹腔鏡(ふくくうきょう)検査は、腹部に小さな穴を開けて内視鏡(腹腔鏡)を挿入し、肝臓を直接観察する検査です。
B型肝炎では、慢性肝炎や肝硬変において、肝臓の炎症の程度や組織が硬くなる「線維化」の進行具合を確認するために用いられます。
なお、腹腔鏡の先端に専用機材を取り付けると、体への負担を抑えながら組織を採取することが可能です。
そのため、より詳しい診断が必要な場合の「肝生検」の手段としても用いられています。
組織弾性イメージング検査(超音波エラストグラフィ)
組織弾性(そしきだんせい)イメージングとは、超音波(エコー)などで、肝臓の「硬さ(線維化の進行具合)」や「脂肪の量」を測定する検査です。検査には、「フィブロスキャン」などの専用機器や、「VTQ」と呼ばれる超音波の技術が用いられます。
これまで、肝硬変などの進行度を正確に把握するには「肝生検(お腹に針を刺して組織を採取する検査)」を行うことが主流でしたが、体への負担が大きいという課題がありました。
しかし、組織弾性イメージング検査であれば、体の外から機器を当てるだけで検査ができるため、痛みがなく、体への負担が少ない検査です。短時間で検査が終わるため、定期的に肝臓の状態を確認する際にも適しています。
病理組織学検査(肝生検)
肝生検とは、肝臓の病変部の組織や細胞の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査です。
肝臓の組織・細胞の採取は、腹部エコー検査(腹部超音波検査)や腹腔鏡検査によって肝臓の位置を確認しながら行います。
肝炎の進行の程度や、組織の良悪(がんか否か)などがわかるほか、手術方針や治療効果を把握する際にも用いられます。
B型肝炎と診断された方が受け取れる可能性のある給付金
検査の結果B型肝炎と診断された場合、B型肝炎の給付金を受け取れる可能性があります。
B型肝炎の給付金は、幼少期に受けた集団予防接種等における注射器の使い回しが原因でB型肝炎ウイルスに持続感染した方や、そのご遺族の方などが受け取れる可能性のあるお金です。
給付金を受け取るためには、受給要件を満たすことを証明する資料を集め、国に対して訴訟を起こさなければなりません。
しかし、国と和解できれば、病態に応じて50万円~3,600万円の給付金を受け取れます。
今後の継続的な検査や治療にかかる費用の負担を軽減するためにも、給付金を請求することはとても重要です。
詳しくは、以下のページで解説していますので、参考にしてみてください。
B型肝炎の給付金請求に必要な血液検査
B型肝炎の給付金を受け取るためには、「B型肝炎ウイルスに持続感染していること」を証明しなければなりません。
「B型肝炎ウイルスに持続感染していること」を示すには、血液検査の結果が以下(①または②)のどちらかに該当している必要があります。
そのほか、医学的知見を踏まえた個別判断により、B型肝炎ウイルスの持続感染が認められる場合があります。
ジェノタイプ検査が必要なケース
B型肝炎給付金の対象となるのは、出生時の母子感染や、乳幼児期の集団予防接種等によりB型肝炎ウイルスに持続感染した方です。
成人後の感染による持続感染者は、給付金の対象にはなりません。
そこで、「成人後の感染ではない」ことを示すために、ジェノタイプを判定する検査が必要なケースがあります。
ジェノタイプ検査が必要になるのは、主に平成8年以降にB型肝炎ウイルスへの感染が判明した方です。
この検査で、「ジェノタイプがAe型ではない」という結果が出れば、「成人後の感染ではない」と証明することができます。
これは、ジェノタイプAe型が平成8年以降に日本で感染例が確認された、成人後の感染でも10%前後の方が持続感染化するB型肝炎ウイルスの遺伝子型であるためです。
HBV分子系統解析検査(塩基配列比較検査)が必要なケース
B型肝炎の給付金請求にあたっては、「母子感染や父子感染かどうか」を確認しなければならないケースがあります。
この確認に用いられるのが、HBV分子系統解析検査(塩基配列比較検査)です。
たとえば、以下の方はHBV分子系統解析検査(塩基配列比較検査)が必要になる場合があります。
| 対象となる方 | 必要な検査結果 |
|---|---|
| 一次感染者の方(父親がB型肝炎ウイルスの持続感染者の場合) | 父親からの感染でないことを証明するための「父親と本人のB型肝炎ウイルスの塩基配列を比較したHBV分子系統解析結果」 |
| 二次感染者の方(母子感染) | 一次感染者である母親からの感染を証明するための「母親と本人のB型肝炎ウイルスの塩基配列を比較したHBV分子系統解析結果」 |
| 二次感染者の方(父子感染) | 一次感染者である父親からの感染を証明するための「父親と本人のB型肝炎ウイルスの塩基配列を比較したHBV分子系統解析結果」 |
| 三次感染者の方 |
一次感染者からの感染を証明するための以下の検査結果
|
B型肝炎の検査はどこで受けられる?
B型肝炎の検査は、主に以下の場所やタイミングで受けられます。
- 医療機関
- 自治体のウイルス検査
- 健康診断・人間ドック
- 妊婦健診・手術前検診
医療機関
B型肝炎の検査は、ほとんどの医療機関で受けられます。
ただし、医療機関によって対応している検査の種類が異なるため、あらかじめ検査を希望する医療機関に問い合わせてみるのがよいでしょう。
なお、以下のページでは、全国でB型肝炎の検査対応をいただける専門医療機関の一部をご紹介していますので、参考にしてみてください。
自治体のウイルス検査
各地方自治体は、「健康増進事業」や「特定感染症検査等事業」による肝炎ウイルス検査(HBs抗原検査)を実施しています。
過去に一度も肝炎ウイルス検査を受けたことのない方は、原則として無料で検査を受けられます(※)。
ただし、自治体が実施するウイルス検査でわかるのは、主にHBs抗原などの基本項目による感染(既往感染)の有無のみです。詳しい検査は、医療機関で受ける必要があります。
- ※自治体により対象年齢や費用負担の有無が異なる場合があります。
健康診断・人間ドック
会社が実施する健康診断や人間ドックでも、B型肝炎の検査を受けられる場合があります。
ただし、通常、健康診断や人間ドックの肝機能検査でわかるのはGOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTP、ALPなどです。
B型肝炎の検査(HBs抗原検査やHBs抗体検査)はオプションとして追加が必要なケースも多いため、健康診断や人間ドックを受ける医療機関などに確認してみましょう。
妊婦健診・手術前検査
出産や手術などの予定がある場合、母子感染などを防ぐため、妊婦健診や手術前検査でB型肝炎の検査(HBs抗原検査)が行われるのが一般的です。
B型肝炎の検査費用
医療機関などでB型肝炎の検査を受ける際の費用の目安は、以下のとおりです。
B型肝炎の検査費用の目安
| 検査 | 費用の目安 |
|---|---|
| HBs抗原検査 | 3,000円~5,000円 |
| HBc抗体検査(CLIA法またはCLEIA法) | 4,000円~6,000円 |
| HBV分子系統分解検査(塩基配列比較検査) | 一人あたり25,000円~35,000円 |
| HBVジェノタイプ判定検査(EIA法) | 5,000円~10,000円 |
| HBVサブジェノタイプ判定検査 | 10,000円~20,000円 |
- ※保険適用外の場合。検査代だけでなく初診料や診察代も含まれます。
- ※診断書の作成料(3,000円~5,000円)が検査費用に上乗せされる場合があります。
なお、検査項目は個人によって異なり、場合によっては保険が適用されるケースもあります。 詳しくは、以下のページをご覧ください。
B型肝炎の検査に関するよくある質問
B型肝炎の検査について、お客さまからよく寄せられるご質問にお答えします。
B型肝炎の検査を受けたほうがいいのはどんな人ですか?
たとえば、以下に当てはまる方はB型肝炎の検査を受けたほうがよいとされています。
- これまでに一度も肝炎ウイルス検査を受けたことがない方
- ご家族にB型肝炎ウイルスの持続感染者がいる方
- 長期にわたって血液透析を受けている方
- 輸血や大きな手術を受けた方
- 入れ墨、ボディピアスなどを施している方
- 肝機能検査で異常を指摘された方 など
なお、これら以外にも気になることがあれば、必要に応じて検査を受けることをおすすめします。
B型肝炎の検査で陽性だった場合はどうすればいいですか?
HBs抗原検査などの結果が陽性でB型肝炎ウイルスに感染していることがわかった場合には、肝臓専門の医療機関を受診し、詳しい検査を受けましょう。
B型肝炎は健康診断でわかりますか?
一般的な健康診断の肝機能検査だけではわかりません。
B型肝炎ウイルスに感染しているかどうか調べるには、「HBs抗原検査」や「HBs抗体検査」を受ける必要があります。
健康診断でこれらの検査を受けたい場合、オプションで追加できるか確認が必要です。
まとめ
B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査によってわかります。
HBs抗原などの基本項目による感染(既往感染)の有無のみであれば、自治体が実施する肝炎ウイルス検査で調べることが可能です。
自治体による検査であれば、過去に一度も肝炎ウイルス検査を受けたことのない方は、原則として無料で検査を受けられます。
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれており、ウイルスなどに感染していても自覚症状がないことが少なくありません。
B型肝炎を早期に発見し、適切な治療を受けるためにも、まずはご自身の状況に応じた検査を受けましょう。





